理化学研究所は6月23日、「スーパーコンピュータ「富岳」TOP500、HPCG、HPL-AIにおいて世界第1位を獲得 |理化学研究所」において、理化学研究所と富士通が共同開発したスーパーコンピュータ「富岳」が、世界のスーパーコンピュータランキング「TOP500」で第1位を獲得したと伝えた。同時に、HPCG (High Performance Conjugate Gradient)およびHPL-AIにおいても第1位を獲得している。
富岳は富士通の48コアA64FX SoCを搭載。TOP500に登録された富岳のシステム構成は396筐体の152,064ノードとされており、LINPACK性能は415.53PFLOPS。この性能は2位の2.8倍以上に相当する。ピーク時性能は1EFLOPSを超えるともされている。
「Japan Captures TOP500 Crown with Arm-Powered Supercomputer | TOP500」の説明によれば、ARMプロセッサで開発されたシステムがTOP500で1位になったのは今回が初めて。現在、TOP500にはARMプロセッサで開発されたスーパーコンピュータが4つ存在しており、うち3つが今回富岳で採用されている富士通のA64FXを採用している。
TOP500にエントリしているスーパーコンピュータの数は中国が226と最も多く、これに米国の114、日本の30、フランスの18、ドイツの16が続いている。中国は台数の上では多いものの、計算性能は米国が644PFLOPSと最も高く、中国は565PFLOPSと第2位。日本は30とスーパーコンピュータの数は少ないものの、その性能は530PFLOPSと高い値を実現している。