PFUは6月23日、同社のセキュリティ対策アプライアンスである「iNetSec SF」(アイネットセック エスエフ)のクラウド版として新たに「iNetSec SF Cloud」を追加し、8月初旬に販売を開始すると発表した。
価格は、「iNetSec SF Cloudマネージャー」が年額24万円または月額2万円、ネットワークに接続するセンサーである「iNetSec SF Cloud 510センサー」が年額10万4400円または月額8700円。販売目標は、今後3年間で30億円。
新製品は、サーバなどの初期導入コストを抑え、リモート管理できるクラウド型セキュリティアプライアンス。
ネットワーク接続していない事業所間での統合管理に関して、各事業所間をVPNやWANなど専用線で接続していない場合、従来のオンプレミス版では、各事業所にマネージャーを導入し個々に管理する必要があったが、新サービスでは、クラウドのマネージャーで複数の事業所に設置したセンサーをまとめて管理できる。
独自技術という「エッジ・アナライズテクノロジー」を搭載し、従来は困難だった不正機器の設置場所の特定を実現する「スイッチポート特定機能」や「レポーティング機能」、「ダッシュボード機能」を新たに追加する。
「スイッチポート特定機能」では、さまざまなメーカーのスイッチに対して、どのポートに機器が接続されているかを把握することができ、機器に問題が発生した場合には管理画面上から接続されているスイッチのIPアドレスとポート番号を確認して、対処ができる。
レポーティング機能では、機器種別ごとの台数の変化を可視化しレポート形式で確認できる。サポート切れOSの数や社内ネットワークに接続している機器の数などをまとめており、社内の月次報告書などに使用することで資料作成作業を効率化できるという。
ダッシュボード機能では、ネットワーク利用を申請している機器やネットワークに長期にわたって接続していない機器など、管理者が把握すべき機器情報を、リアルタイムで一元把握可能とのこと。
さらに、その画面から1クリックで対処に遷移できるなど、操作性が大きく向上するとしている。
テレワーク環境などからの機器管理については、IT部門の管理者が自宅など社外からクラウドのマネージャーにアクセスし、機器管理や不正接続防止対策などセキュリティ対策が可能としている。
同製品では、スイッチポート特定機能、レポーティング機能、ダッシュボード機能を新たに追加し、より操作性と運用性が向上したという(オンプレミス版も同様に強化)。
スイッチポート特定機能は、同社の技術を集約した「エッジ・アナライズテクノロジー」を搭載して新たに開発したとのこと。
これにより、多様なメーカーのスイッチに対して、どのポートに機器を接続しているかを把握できるという。 機器に問題が発生した場合には、管理画面上から接続しているスイッチのIPアドレスとポート番号を即座に確認して、対処が必要な機器の物理的な場所を確認しやすくなるとしている。