サイバートラストは6月22日、文部科学省が提示する「GIGA スクール構想」に準じて、教育機関における安心・安全な教務環境の実現を支援するセキュリティ対策として、「教育機関向けセキュリティソリューション」を、同日より提供開始することを発表した。
同ソリューションは、文部科学省の「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」の要件に基づく「情報セキュリティコンサルティングサービス」と「情報セキュリティ教育サービス」を主軸として、企業向けで高い実績がある「Wi-Fi セキュリティ調査サービス」や端末認証サービス「サイバートラスト デバイス ID」などを組み合わせて、教職員や教育委員会などの教育機関向けに提供するサービス。
「情報セキュリティコンサルティングサービス」では、教育委員会および学校のシステムの現状を把握し、文部科学省の教育情報セキュリティポリシーガイドラインや ISMS(国際標準規格)、法令などとの比較、評価に基づき、現場の運用に則した有効性のある対策要件やセキュリティポリシーを策定する。
「情報セキュリティ教育サービス」は、情報セキュリティを正しく理解し、意識・知識を向上させるためのセキュリティ教育サービスを、自治体・学校・教職員向けに提供します。組織の状況や新たな脅威、新しい法律の施行といった社会的な状況に応じて、継続的な情報セキュリティ教育を支援するという。
「Wi-Fi セキュリティ調査サービス」では、学校敷地内に存在するアクセスポイントや無線通信の暗号強度、セキュリティを弱めるアクセスポイント上の設定を調査し、無線 LAN 環境における盗聴、アクセスポイントのなりすまし、不正侵入の可能性を評価し、セキュリティ要件の構築を支援するを提供するという。
「サイバートラスト デバイス ID」では、電子証明書を活用した端末認証によって安全な接続先ネットワークを制御し、学校の指定端末のみがアクセス可能にすることで不正な機器の接続を防止する。
さらに「SureMail(シュアメール)」として、企業や組織の実在性をサイバートラストが認証した上で電子メールに電子署名を行うことにより、なりすましメールを防ぎ、差出人の確認と内容が書き換えられていない安全なメールであることを受信者が容易に確認できるようにするということだ。
これらのサービスは、主に企業や官公庁など業界業種を問わず採用実績があり、教職員や教育委員会などの教育機関向けに最適化して提供するということだ。