Microsoftは6月17日(米国時間)、「Update for the new Microsoft Edge for Windows 7 SP1 and Windows 8.1: June 17, 2020」において、Windows 7 SP1およびWindows 8.1に対し、Chromiumベースの新しいMicrosoft Edgeの配布を開始したと伝えた。Microsoft EdgeはWindows Update経由でインストールが行われる仕組みになっている。
配信対象のプロダクトおよびバージョンは次のとおり。
- Windows 8.1以降 Home
- Windows 8.1以降 Professional
- Windows 8.1以降 Ultimate
- Windows 8.1以降 Starter
- Windows 8.1以降 Core Edition
- Windows 7.1 SP1以降 Home
- Windows 7.1 SP1以降 Professional
- Windows 7.1 SP1以降 Ultimate
- Windows 7.1 SP1以降 Starter
- Windows 7.1 SP1以降 Core Edition
対象プロダクトでWindows Updateを実行すると、次のようにMicrosoft Edgeのインストールがアップデートの対象として表示される。
このアップデートを選択してインストールすると、次のようにChromiumベースのMicrosoft Edgeのインストールが行われる。
Windows Updateを適用してからシステムを再起動すると、ChromiumベースのMicrosoft Edgeがタスクバーに追加されるほか、デスクトップにショートカットが作成される。ただし、デフォルトのWebブラウザはInternet Explorerのままとなっている。
Windows 7のサポートは2020年1月14日ですでに終了している。これまで、サポート終了以降ながら例外的にセキュリティアップデートが提供されたことがあったが、基本的にWindows Updateは提供されなくなっている。
今回、Microsoftは、サポートの終了したWindows 7に対してMicrosoft Edgeの配信を実施した理由を説明していない。
Windows 7はサポートが終了したこともあり、シェアは減少しているが、今年5月のNet Applicationsの調査では、デスクトップ向けオペレーティングシステムの25%弱がWindows 7を使っていることがわかってりう。MicrosoftがWindows 7に対してMicrosoft Edgeの配信を行ったことで、今後Microsoft Edgeのシェアがこれまでよりも大きく増加する可能性がある。