Microsoftは2020年5月に本年度初のフィーチャーアップデート版となる「Windows 10 version 2004」の配信を開始した(このバージョンは「Windows 10 20H1」や「Windows 10 May 2020 Update」とも表記される)。この配信はすべてのユーザーに同時に行われるのではなく、準備ができた地域や環境に対して逐次始める仕組みになっている。このため、設定アプリケーションから「更新プログラムのチェック」を何度押してもフィーチャーアップデートが表示されないユーザーも多い。Microsoftは問題が発生しないよう、慎重に配信を進めているようだ。
そんなMicrosoftだが、6月16日(米国時間)に「What’s next for Windows 10 updates|Windows Experience Blog」において、2020年後半に配信を予定している次のフィーチャーアップデート版について主な変更点を伝えた。
取り上げられている主な内容は次のとおり。
- バージョン番号をこれまでの数字ベースのものから、リリースされる年と順序をベースとしたものに変更する。次のフィーチャーアップデート版は「Windows 10, version 20H2」となる。20H2は2020年の2つ目のフィーチャーアップデート版という意味。
- Chromiumをベースに開発した新しいMicrosoft Edgeを含む初のWindows 10として公開する。
- Windows 10 version 2004を使用しているユーザーに対しては、20H2のアップデートをシンプルな形で提供する。version 2004のアップデートのように大袈裟なものではなく、毎月のWindows Updateと同じような負荷でアップデートできるようにする。
Microsoftは2020年後半のフィーチャーアップデート版の名称を「Windows 10, version 20H2」にすると説明した。しかし、ユーザーとのやり取りにおいてはこれまでのように「Windows 10 May 2020 Update」といった名称も使うとしており、結局複数の表記が混在する状況は続くことになると見られる。