日本ユニシスは6月16日、AIによる需要予測に基づいて発注業務を自動化するクラウド型業務サービス「AI-Order Foresight」の提供を開始すると発表した。

  • 「AI-Order Foresight 」のサービスイメージ

同サービスは、販売実績・気象情報・企画情報などの各種データをもとに、小売店舗において日々算出が必要な商品発注数を自動決定するサービス。作業負荷の高い発注業務を自動化することで、昨今の社会課題である労働不足を解消し、要員の経験やスキルに依存しない店舗経営や機会ロス・廃棄ロス削減に貢献する。

また、従来の自動発注システムは精度を維持するため、データ分析責任者による日常的な予測モデルチューニングが必要であった。これに対し、同サービスでは、AI技術を用いた自動チューニングにより、日配品・生鮮品に求められる予測を実現するとともに、メンテナンスフリーで自動発注が可能になるという。

さらに、従来の需要予測では欠かせなかったデータサイエンティストやアナリティクス組織による予測モデルの改善を、AIが代替で実施するため、専門家を有さない企業でも予測精度の維持・向上が期待できる。

同社は今後、同サービスで算出する予測発注数などのデータの分析・活用を通じて、サプライチェーン全体での過剰在庫や食品ロスの削減を推進し、社会課題の解決に貢献していく方針だ。