米SAS Instituteと米Microsoftは6月16日、アナリティクスとAIの未来をかたちづくるパートナーシップを発表した。両社は顧客がSASのワークロードをクラウドで容易に運用できるようにすることで、ビジネスソリューションを拡張し、デジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みから最大限の価値を引き出せるようにしていく。
今回のパートナーシップはAzure、Dynamics 365、Microsoft 365、Power Platform向けのあらゆるMicrosoftのクラウドソリューションにSASを組み込み、これを基盤としてAIやアナリティクスをさらに民主化するという両社が共有するビジョンをサポートするもの。
パートナーシップの一環として、両社はMicrosoft AzureをSAS Cloudの推奨クラウド事業者とし、SAS製品のAzureへの移行を進める。具体的には、SAS Viyaの最新リリースをAzure向けに最適化するほか、SASのインダストリー・ソリューションのポートフォリオをAzureマーケットプレイスに搭載する。
さらに、両社はパートナーシップを通じて、特定業界向けのモデルを含めたSASの分析能力をAzureやDynamics 365に統合する可能性、複数の業界にまたがるSASのサービスを当初から組み入れてすぐに販売できる新しい共同ソリューションの構築の可能性を模索する。