TISは6月10日、同社の与信管理ソリューション「SCORE LINK」をアップデートし、AIを活用して決算書や確定申告書などの財務情報登録入力オペレーションを自動化する機能を付け加えた「SCORE LINK Ver.10」の提供を開始すると発表した。

同社が1998年から提供している「SCORE LINK」は、銀行、信用金庫、信用保証協会などで取引先の財務情報登録業務の効率化、事務作業の軽減、審査業務の標準化などを支援する与信管理ソリューション。

  • 「SCORE LINK」(上)による業務プロセスと「SCORE LINK Ver.10」(下)による業務プロセスの違い

アップデート後の「SCORE LINK Ver.10」を活用することで、これまで手動対応だった「帳票振り分け作業」や「登録エリアの指定・選択」「登録補正処理」などがAIで自動化され、業務に要していた時間を5~8割程度短縮することが可能になるという(同社調べ)。

また決算書などの財務情報以外にも、法人税申告書などの税務申告書や、事業計画書、ESG報告書など複雑性が高い非定型の帳票群、金融機関内の各種申請書や依頼書を自動登録することが可能になった。

同社は、「『SCORE LINK Ver.10』を『SCORE LINK』導入済みの金融機関や企業を中心とした100社への導入と、紙帳票を取り扱う企業に向けたDXの支援を通じた関連事業として3年で30億円規模の売上を目指す」としている。