英弘精機は6月9日、独LuxFluxが手掛ける商用ハイパースペクトルイメージング(HSI)ソリューション「Opsis HSI-1700 イメージングスペクトロスキャナ」の発売を開始したことを発表した。

  • Opsis HSI-1700

    「Opsis HSI-1700 イメージングスペクトロスキャナ」

同スキャナは分光スペクトルと画像解析を融合させた新しい分析システムという位置づけで、分光スペクトルと画像を同時に取得し、LuxFlux独自のソフトウェアと組み合わせることで、1ピクセルごとのスペクトルを高速に分析、高い精度で対象物の異物や濃度を色分けし、異常を検知することを可能とするもの。高解像度のハイパースペクトルカメラ、スペクトル特性の優れた光源、カメラと連動して動作するサンプルステージで構成されたハードウェアを活用することで、ハイパースペクトルカメラだけを入手し、システムを顧客が開発する場合に比べ、高精度な測定ができるようになるとしている。

  • Opsis HSI-1700
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  • Opsis HSI-1700
  • Opsis HSI-1700の概要

また、搭載ソフトウェアは機械学習(AI)により学習モデルを生成および検証する学習用の開発環境ソフトウェア「fluxTrainer」で、LuxFluxが手掛けるもう1つのソフトウェア「fluxRuntime」と併せて、ソフトウェア単体での提供も行うとしている。

なお、同社では主な市場を医薬・創薬、食品分野としており、錠剤の生産ラインなどでの活用を目指し、提案を行っていくとしている。価格は1700万円(税別)から、としており、すでに一部の企業などからは良い反応が返ってきているとしている。

  • Opsis HSI-1700
  • Opsis HSI-1700
  • 錠剤を用いたデモの様子。錠剤の中の異物をしっかりと色分けして識別できていることが分かる