富士通エフ・アイ・ピーは6月8日、SaaS事業者によるLGWAN(地方公共団体向け閉域ネットワーク)上へのサービス展開を可能にするという「FUJITSU マネージド・インフラ・サービス LGWAN-ASP/アプリケーションゲートウェイサービス」の機能を拡充し、2020年6月に提供開始すると発表した。最小構成の価格は月額18万円(税別)から。なお、機能拡充による価格の変更はない。販売目標は、今後5年間でWebブラウザを利用するサービスも含め5億円。

  • 機能拡充したサービスのイメージ

従来の同サービスでは、Webブラウザを用いたSaaSのみが利用可能だったが、今回の機能拡充により、httpを用いてサーバ・クライアント間の通信を行うクライアントアプリや、OTR、プリンタなどと通信するアプリケーションまで利用範囲を拡大するという。

機能拡充した同サービスの利用により、OTRと連動した勤怠管理サービスや、プリンタのファームウェア配信などを提供しているSaaS事業者も、既存の環境を利用して追加投資や導入・運用・保守などの負担を軽減した上で、自治体のユーザーに対してLGWAN上でのサービス提供が可能になるという。

また、自治体のユーザーにとっては、セキュリティ強靭化ポリシーに準拠しつつ、より幅広くより便利なサービスの利用が期待できるとしている。