富士通は6月8日、医療機関における新型コロナウイルス感染症対策を支援するため、5種類のヘルスケア製品を有効な機能を組み合わせる形で早期に実現し、同月から6カ月間(申し込み期間:2020年6月1日から2020年9月末まで)の無償提供を開始した。
ソリューションは「病院内のクラスター発生を抑制するソリューション(医療機関の受付・会計手続きを迅速化し、院内の混雑を緩和)」「医療従事者間の3密を低減するソリューション(院内全体を俯瞰した導線分離など、医療従事者の感染拡大防止)」「地域全体での最適な医療体制を確立するソリューション(診療情報のセキュアな共有と医療従事者の連携強化)」の3つの活用シーンを支えるものとして提供する。
クラスター発生を抑制するソリューションではスマートフォンから外来予約などが行える「LifeMark-コンシェルジュ」、医療機関における診療報酬請求を効率化する医事会計システム「HOPE X-W」、ドライブスルー方式などPCR検査を院外で実施する場合の臨時診療所における診療報酬請求も支援する。
医療従事者間のソリューションは、院内での感染患者の移動経路や医療従事者、他の患者との接触状況をリアルタイムに把握する「HOPE EGMAIN-GX 感染管理支援ライブラリ」と、空きベッドを一元管理し効率的に運用できる「空床管理機能」、場所を問わずスマートデバイスからセキュアに電子カルテの参照や入力が行える「HOPE PocketChart」を提供。
医療体制を確立するソリューションでは、SNS機能を搭載した地域の各医療機関をセキュアなネットワークでつなぎ、診療情報を共有する地域医療連携システム「HumanBridge」を提供する。