デンソーは6月5日、自動車の電動化領域の開発、生産体制強化に向け、同社安城製作所内に「電動開発センター」を開設し、開所式を挙行したことを発表した。
自動車の電動化は今後、ますます進んでいくことが予想されており、同社もこれまでにハイブリッド車向けのインバーターやモータージェネレーター、マイルドハイブリッド用の電池パックなどといった電動化車両のキーコンポーネントの開発、生産を行ってきたほか、電動化領域の開発環境の整備・拡充を進めてきた。
今回開所した電動開発センターは、先行・量産開発、車両やシステムの試験などを行う開発棟、信頼性試験を行う耐久棟、開発した製品の走行試験を行う屋外試験路、量産ラインの立ち上げを行うための工場などが配置されており、生産人員に加えて、開発・設計人員も交え、先行開発から試作、実証、量産ラインの立ち上げ・安定化までを一貫して行うことで、電動化領域の製品開発を加速させる役割を担うという。また、新設された工場では、将来の工場内からのCO2排出ゼロを目指した省エネ技術の実証も行う予定だとしている。
なおデンソーでは、安城製作所と広瀬製作所を電動化領域のグローバルマザーに据え、電動化製品のグローバルな供給体制を構築していくとしている。