Continental Automotive(コンチネンタル)のパワートレイン部門が分社化され、2019年10月より始動したVitesco Technologiesは6月4日、ロームをSiCテクノロジーのプリファードサプライヤとして選定し、電気自動車(EV)向けパワーエレクトロニクスにおける開発パートナーシップに調印したことを発表した。
SiCパワーデバイスは、既存のシリコンパワー半導体と比べて、高い効率を実現することができるため、このパートナーシップにより、VitescoはEV向けパワーエレクトロニクスの効率向上を図ることが可能になるという。
なお、すでにVitescoは、開発中の800Vタイプインバータにおいて、SiCを適用したシステムの開発とテストを行っているとしており、SiCソリューションの需要が大幅に増加すると予想される2025年に、最初のSiC搭載インバータの生産を開始する予定としている。