NSW(日本システムウエア)は6月4日、AIによる正しい手洗いの動作・手順判定サービス「手洗いVision」の提供を開始すると発表した。
同社は、2019年度より食品工場における正しい手洗い動作および手順の判定・記録について「動作認識AI」、「手順判別AI」など複数のAIを活用した実証実験を実施してきた。その結果、手洗いの各工程別動作の判定では90%以上、手順や各工程の時間など一連の動作判定でも90%以上の検知率を示したという。
同サービスは、手洗い開始のタイミングを自動で検出し、複数のAIで動作判別・手順判別を行い、ルール通りの正しい手洗いか判定することが可能。 また、画角や明るさなど、カメラ設置環境に特化したチューニングをしており、動作記録(動画)、過去の判別ログを記録する。 オプション機能では、人の自動判別もできるという。
昨今の新型コロナウイルスを含む感染症の他の影響もあり、「正しい手洗い」の重要性は高まっている。このような状況を踏まえ、同社は今後、多くの人が同一のものに接触する頻度の高い教育現場や公共施設、医療・介護施設、工場、コールセンターなどの衛生管理の強化に貢献していく方針だ。