みずほ銀行とSCSKは5月29日、米国・BioCatchの行動的生体認証技術を用いた金融詐欺の防止に関する共同実証実験を、本年4月から開始したことを発表した。
この共同実証実験で、みずほ銀行のバンキングアプリケーションを模した、疑似アプリケーションにBioCatchのテクノロジーを実装し、複数のテスターで送金シナリオを実行することで、なりすまし対策およびその他金融詐欺の対策ソリューションとしての有効性を分析、検証するという。
実施期間は4月〜6月を予定しており、主にみずほ銀行デジタルイ ノベーション部米州室、およびSCSKの米国拠点であるSCSK USA Inc.シリコンバレ ーオフィス間で開始したという。
みずほ銀行は、なりすまし対策およびその他の金融詐欺の対策ソリューションとしての有効性の分析を行い、SCSKは疑似バンキングアプリケーションの開発、BioCatch 社のテクノロジーの実装、各種機能の確認およびテストシナリオの実施を行う。また、BioCatchは、行動的生体認証プラットフォームの提供、およびSCSKに対する技術サポートを提供するということだ。
みずほ銀行とSCSKは、この共同実証実験の結果をもとに、金融詐欺対策としてAIを活用した行動的生体認証ソリューションの早期導入を目指すとしている。