ファッション業界のDXを推進する事業を展開しているBranditは5月29日、これまで別々のツールで管理していたEC運用におけるアイテムごとの各データを一括管理し、 損益分岐点の算出が可能なECシステム「BRANDIT system」を6月1日より提供開始すると発表した。
同システムは、 カート機能だけでなく、 別々のツールで管理していた【受注】【原価】【各チャネル別手数料】【販売開始日】【配送データ】【出荷売上】などの項目を一元管理できる。 これにより、 アイテムごとの“損益分岐点”をカラー/サイズ別や販売チャネル別で詳細表示でき、全員が担当領域に関わらず共通の指標をもてるため、分析から戦略にいたるまでを、売上至上の考えから利益重視へシフトしたPDCAサイクルを実現するという。
同システムを導入することで、「販売チャネル毎の在庫管理が可能」や「消化進捗状況に裏付けされたSKU単位での追加生産」、「販売チャネル別の手数料を加味した粗利の自動算出」といったことが可能になり、すべてアイテムごとに詳細表示ができるという。
導入事例として、伊藤実祐氏がプロデュースするD2Cファッションブランド「Emella」があげられた。伊藤氏は「ファッションに特化したECシステムで、 粗利や営業チャネル、 在庫情報なども一目でわかりやすく、 こういった管理や業務が苦手な私でも使いこなすことができそうなシステムでした」と話した。
同システムはビジネス特許を出願済という。