Microsoftは5月27日(米国時間)、「What’s new in the Windows 10 May 2020 Update|Windows Experience Blog」において、2020年5月版のWindows 10フィーチャーアップデートの提供を開始したと伝えた。提供は随時実施され、ダウンロードの準備が整った地域から提供が開始される見通し。
設定アプリケーションから「更新とセキュリティ」→「Windows Update」→「更新プログラムのチェック」をクリックし、ダウンロードとインストールのリンクが表示されればフィーチャーアップデートの適用が可能。
2020年5月フィーチャーアップデートにおける主な改善点や新機能は次のとおり。
- 日本語、中国語、韓国語の入力体験を改善
- Windows 10 PCとBluetoothデバイスとのペアリング簡素化および高速化
- 顔、指紋、PINなどによるログインするための設定を簡素化
- 絵文字キーボードの導入による絵文字入力の簡素化(Windowsキー+.)
- 仮想デスクトップに名前をつける機能を導入
- Microsoft Edgeにおけるメモリの改善(最大27%の削減)
- 電卓アプリケーションを常に最手前に表示する機能の導入
- メモ帳を改善(検索/置換、折返し、テキストズーム、未保存時タイトルバー通知ほか)
- PCからAndroidスマートフォンを制御する機能の強化
- ナレーターの音声を刷新。機能性と応答性の向上。Webページを要約するコマンドの導入
- より簡単にカーソルを見つけられるように拡大鏡を改善
Windows 10はローリングリリースモデルが採用されており、半年に1回のペースで機能追加を伴う大きめのアップデートが提供されている。基本的にはこの最新のフィーチャーアップデート版へ随時アップデートしていくことが望まれる。2020年5月のフィーチャーアップデートは「Windows 10 May 2020 Update」「Windows 10 version 2004」「Windows 10 20H1」などとも表記されている。
ただし、Windows Updateはこのところ、PCに不具合が発生するといった問題がたびたび発生している。フィーチャーアップデートを適用することで問題が発生する点を懸念するのであれば、フィーチャーアップデートの適用はしばらく様子を見て、他のユーザーから不具合報告が出ないことを確認してからのほうがよいだろう。