富士通は5月28日、同社のストレージシステムである「FUJITSU Storage ETERNUS」シリーズにおいて、データセンター事業者や自社で大規模なデータセンターを持つ企業向けに、大量データの管理ソリューションである「ETERNUS Data Services Platform」(ETERNUS DSP)を販売開始した。
価格は、「ETERNUS Data Services Platform Software」(1TB /1年間、平日のサポートのみ)が4万7000円から、「PRIMERGY RX2530 M5 for ETERNUS DSP 19.2TB」が2155万7000円から。
新ソリューションは、同社のPCサーバである「FUJITSU Server PRIMERGY」にデータ管理ソフトウェアである「ETERNUS Data Services Platform Software」を実装したソフトウェア・デファインド・ストレージ(SDS)。
ハードウェアにPCサーバを採用することで、サポートドライブ容量や処理性能の増強など、最新の技術を柔軟に取り入れたストレージ環境を実現するとしている。
拡張性に関しては、ストレージのデータ管理機能を持つというETERNUS Data Services Platform SoftwareをFUJITSU Server PRIMERGYに実装することで、ドライブ容量や処理性能の増強など、最新の技術を柔軟に取り入れたストレージ環境を提供するとしている。
最小3ノード60TB(テラバイト)のストレージ構成からシステムを構築でき、システムの拡張にあわせて最大32ノード約3PB(ペタバイト)構成まで柔軟なスケールアウトが可能なため、ユーザー企業のシステム要件の変化にもスムーズに対応するという。
同ソリューションでは、各ノードにおけるストレージの使用容量や負荷の偏りをモニタリングし、他のノードへのデータ再配置や処理の分散を自律制御できる。
また、複数のユーザー企業や自社内の複数部門が同一のストレージ装置を使う場合に、ユーザーごとにアクセス可能なデータの範囲や操作可能な権限を設定することで、セキュリティを維持しながら、ユーザー自身でデータ管理できる機能を備えているとしている。
これらにより、システム管理者のストレージ管理にかかる作業を70%減少可能とのこと。
システムライフサイクル管理に関して、同ソリューションでは、導入時期に応じてサポート期間が終了したノードから順番に置換えが可能といい、システムの更改コストを平準化できるという。
また、ユーザーのシステムやサービスを停止させることなく稼働中のストレージ環境に新しいノードを追加し、管理画面からの簡単な操作によってデータ移行が可能としている。