電通、電通クリエーティブX、電通ライブは5月28日、共同で店舗やショールームをバーチャルに体験できる3D空間やウェブサイトを制作し、ネット上でも円滑な顧客サービス展開を支援する「クイックDXソリューション」を開発し、提供を開始した。業種別にフォーマット化することで、企画・プラン正式決定からサイトオープンまで最短約2週間での制作、提供が可能だという。
新ソリューションは、デジタルトランスフォーメーション(DX)の一部である店舗体験や接客サービスのデジタル化に特化し、顧客との接点がオフライン(対面)であることがビジネスの機会損失になることや短期的な顧客離脱を防ぐことに加え、地理的要因や時間的要因で従来獲得できていなかった顧客へのアプローチも可能になることで、一時的な応急処置以上の長期的な顧客拡大にもつなげるとしている。
主な特徴として、過去の映像制作やDX化支援の知見から導入するサイトとコンテンツを、住宅・不動産業、自動車販売・小売店舗、観光業などの業種別にフォーマット化することで、制作期間を短縮し、企画・プラン正式決定からサイトオープンまで最短で約2週間という短期間で対応を可能としている。
また、PCやスマートフォンから手軽に閲覧できる店舗や施設の360度空間を制作(VR対応も可能)できるほか、従業員が施設案内するムービー製作や施設体験中の疑問に答える独自Webチャットツールでの接客も可能としている。
さらに、新規見込み顧客の獲得に向けてのデジタル広告プラン、本格的なデータ統合・顧客管理システムの導入・体験の設計も必要に応じて企画・提案するという。なお、企画・デザインについては、電通のクリエーティブチーム、データドリブン・クリエーティブ・センターが担当し、映像制作については電通クリエーティブXの専門チームが、バーチャル体験設計については、電通ライブの専門チームがそれぞれ担当する。