クラウディアンは5月27日、Cloudian HyperStoreの最新版「7.2」の提供開始を発表した。Cloudian HyperStoreはスタンドアローンソフトウェアまたは完全統合アプライアンスとして利用でき、最大の特徴はAPIがAmazon S3と完全互換になっているという点だ。また、Amazon S3プロトコルに準拠しているだけでなく、複数のオブジェクトストレージをスムーズに連携してスケールさせることを可能とし、パブリッククラウドや他のデータセンターに分散格納することができるという。
Cloudian HyperStore 7.2の主な新機能は、NIST認定FIPS検証済み暗号モジュール、コモンクライテリアEAL2認証、SEC17a-4のためのセキュリティアップデート認証、カリフォルニア州上院法案327の施行認証、カリフォルニア州上院法案327の施行、統合されたファイアウォールとHyperStore Restricted Shell(HSH)がrootユーザによるアクセスを制限し、安全性を高めたアプライアンスの提供、データの不変性(WORM)とランサムウェア対策のためのObjectLock S3-API(オプションのライセンス機能)、S3イベント通知に必要なAWS Simple Queue Service(SQS) APIのサポート、Elasticsearch連携機能となる。
すべての新機能を最大限に活用するためには、基盤となるハードウェアに十分なメモリ・リソースがあることが不可欠となり、最適なパフォーマンスを実現するためにシステム・メモリをノードあたり最低128GBにアップグレードすることを推奨している。