コニカミノルタは5月22日、グループ会社であるネットワーク監視カメラおよびビデオマネジメントソフトウェアメーカーのMOBOTIXのネットワークサーマルカメラを使い、非接触・リアルタイムで体表温度の測定が可能なアプリケーションの提供を開始すると発表した。
MOBOTIXのネットワークカメラは、高い堅牢性を備えた全方位(魚眼)カメラ、温度監視が可能なサーマルカメラをラインアップに備え、それらの組み合わせにより、過酷な環境下の工場や建設現場、インフラ施設などでも利用されている。
今回、MOBOTIXサーマルカメラアプリケーション「Temperature Screening App(テンパーチャー スクリーニング アプリ)」を開発し、5月下旬(予定)から提供を開始する。同アプリケーションの追加により、顔・皮膚部分を特定・検出し、サーマルカメラ単体での測定と比べ、測定精度の向上が可能となり、入館・入室管理における待ち時間の短縮、近接接触機会の低減、監視者の省力化に貢献するという。
同アプリの主な特徴として、サーマルカメラで監視している対象エリアに侵入した動体(人体)の顔部分のリアルタイム検知を行い、検知した境域の温度があらかじめ設定した閾(しきい)値を超えた場合、アプリ内で通知を行うことを可能としている。
サーマルカメラと連携して、あらかじめ設定している警告音を鳴らし、指定のメールアドレスに通知することができ、アプリケーションの画面ではAI解析された顔画像を体表温度測定データとともに、リアルタイムに表示する。
サーマルカメラと同アプリケーションを導入することで、監視者の省力化や入館者の待ち時間を減らすと同時に近接接触の機会を減らすという。同アプリケーションは、自社施設での使用を進めており、そこから得た情報をもとに、現場向けのオペレーションガイドの提供も予定している。
今後、サーマルカメラはNECの顔認証技術との連携を予定しており、すでに北米、南米、APACでテスト運用を開始している。