2019年9月頃に公開された新たなインタラクティブシェルに「NuShell」がある。Rustで開発されており、macOSやLinuxのみならず、最初からWindowsにも対応している。5月14日(米国時間)、NuShellの開発者に行ったインタビューが「NuShell: the shell where traditional Unix meets modern development, written in Rust」として公開された。ここには、NuShellがどのような思想の下で開発されのかが、わかりやすくまとまっている。
NuShellはパイプラインを構造化されたデータが移動するといった仕組みを取っている。データは基本的に表として移動していく仕組みになっているため、SQLインタプリタが動作しているようにも見える。UNIX系のコマンドとシームレスに連携している点が特に興味深い。
NuShellはこれまでのUNIX系のインタラクティブシェルとは性格が異なる。どちらかといえばPowerShell系のシェルと考えたほうが扱いやすい。今後、NuShellのユーザーが増えるかどうかはわからないが、PowerShellユーザーの利用者はLinuxが最も多いことを考えると、NuShellのユーザーが増加する可能性もある。
開発者はまだ開発段階にあるとしているがすでにNuShellを日常的なインタラクティブシェルとして使っているユーザもいるとされている。入力補完機能はfishのようにシンプルかつ強力で扱いやすい。今後の動向が注目される。