科学技術振興機構(JST)は5月20日、2020年12月4日~6日にかけて兵庫県姫路市にて開催を予定していた全国の中学生がチーム対抗で科学的思考力や技能を競う「第8回科学の甲子園ジュニア全国大会」の開催中止を決定したことを発表した。
同大会は、各都道府県の教育委員会が実施する都道府県大会で選ばれた中学生6人が1チームを組み、全47の代表チームが筆記と実技競技で競い合うというものであるが、2020年5月現在、新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的とした緊急事態措置、ならびにそれに伴う休校が長期化しており、そうした状況下において、各都道府県大会を開催し、代表チームを選出することは難しいとの判断から、代表チームの選考要請を中止。併せて、第8回科学の甲子園ジュニア全国大会の開催中止も決定したという。
ただしJSTでは、同大会が中止となった代替として、全国の中学1年生ならびに2年生を対象として、理科・数学・情報をオンライン上で競い合うエキシビション大会(仮称)を2020年12月ころに実施する検討を進めているとしており、概要などについては、随時、科学の甲子園ジュニアのWebサイトなどで告知していくとしている。
なお、すでにJSTでは2月末の時点で3月開催予定であった全国の高校生などを対象とした「第9回科学の甲子園全国大会」の中止を決定。2021年3月の「第10回科学の甲子園全国大会」の開催に向けた取り組みを進めているが、こちらについても今後の状況によってはスケジュールの変更などを行う可能性があるとしている。