APN(AWSパートナーネットワーク)プレミアコンサルティングパートナーであるサーバーワークスは5月20日、PCI DSS準拠を促進するクラウドサービスを展開するリンクとの間で、業務提携を結んだことを発表した。

  • 業務提携モデル

リンクは「PCI DSS Ready Cloud プライベートクラウドモデル」「PCI DSS Ready Cloud AWSモデル」「BIZTELコールセンター PCI DSS」およびカード情報非保持化サービス「Pay TG」など、クレジットカード情報を安全に取り扱うためのクラウドサービスを多くの企業に提供している。

一方、サーバーワークスはクラウドの導入から最適化までを支援しているAWS専業のクラウドインテグレーターとして、8,100プロジェクトを超えるAWS導入実績があり、なかでもエンタープライズ企業における基幹・業務系への導入実績が豊富で、クレジットカード情報を取り扱う機会も多いことから、PCI DSS準拠への対応を望む事業者が存在しているという。

今回の業務提携は、スタートアップ事業者・決済代行事業者・BPO事業者など、AWS上でキャッシュレス決済に関連するサービスを提供する事業者向けての取り組みで。 PCI DSS準拠が求められるインフラが必要な事業者に対し、リンクの「PCI DSS Ready Cloud AWSモデル」を共同で提案を行う。サーバーワークスはVPCを、リンクはPCI DSS準拠に必要なセキュリティコンポーネントを提供する方針だ。

また、「Cloud Automator」は、バックアップ、インスタンスの起動/停止など、AWSの運用に欠かせないさまざまなオペレーションを自動化するサービスであり、両社は、このサービスをPCI DSSに最適化してユーザに提供するための共同開発を行う。

サーバーワークスは、今回の業務提携により、対応領域の拡大を図るとともに、顧客への共同提案推進を通じた相互送客効果を実現し、さらなる収益拡大と持続的成長を目指す。