サイバーエージェントは5月15日、事前に広告配信効果を予測する「効果予測AI」を開発し、AIを活用した制作プロセスで広告クリエイティブを制作し、広告効果が出た時のみクリエイティブ制作費を成功報酬として支払う「極予測AI(キワミヨソクエーアイ)」の提供を開始した。
これまで、一般的に効果予測AIは大量に制作された新規クリエイティブ同士で広告効果の予測値を競い、高スコアのバナーが企業に納品されていた。
同サービスは新規クリエイティブ同士の効果予測ではなく、現在配信中で最も効果が出ている既存クリエイティブに対して新規クリエイティブの効果予測値を競わせ、AIによる効果予測値が既存1位よりも上回った新規クリエイティブのみを広告主に納品し、広告配信するという。
同技術は、静止画・動画ともに対応しており、現在特許出願中であるとのこと。
同社による先行テストで、「配信中で広告効果1位の既存クリエイティブ」に対する広告効果の勝率では、「極予測AIによる制作プロセス」は「通常の制作プロセス」の2.6倍の結果が出たことから、同社は、「極予測AI」にて制作した広告クリエイティブは、広告効果が確認できた場合のみクリエイティブ制作報酬を受けとる成果報酬型での提供を決定した。
同サービスの事前予測ロジックは、同社のAI研究開発組合「AI Lab」と共同研究開発をしており、今後、学術研究会の場において研究論文の発表を予定しているという。