Microsoftは米国時間2020年5月12日、Visual Studio Code用拡張機能のPythonをアップデートしたことを公式ブログを通じて明らかにした。インストール済みの場合は自動更新され、未インストールの場合は「Marketplaceを通じて入手できる。Python 2020.5.78807(拡張機能2020.5.0-rc)は12箇所の機能拡張と23箇所のバグフィックス、7箇所のコード修正を含んでおり、ドロップダウンリストからPythonインタープリタを参照するオプションの追加や、Insiders/Stableビルドではステータスバーにアイコン付きの項目を追加している。

  • バージョンが異なるPythonの指定や手動でパスを指定できる(画像は公式ブログより抜粋)

    バージョンが異なるPythonの指定や手動でパスを指定できる(画像は公式ブログより抜粋)

選択したインタープリタへのパスは、複数ルートのフォルダーを同時に開くワークスペースに設定情報を格納しており、GitHubでVisual Studio Codeのワークスペース設定を共有している場合、衝突してしまう。そのため、2020年6月リリース予定となる次のバージョンでは、python.pythonPath設定を非推奨にすることを予定している。本バージョンで設定を変更する場合は、defaultSettings.jsonに「"python.experiments.optInto": ["DeprecatePythonPath - experiment"]」の記述を追加するとよい。なお、本設定はA/Bテストを実施中のため、同テストをオプトアウトする場合は、%APPDATA%\Code\User\settings.jsonファイルに「"python.experiments.enabled": "false"」を記述する。より詳細な情報はChangelogを参照してほしい。

阿久津良和(Cactus)