Microsoftは4月30日(米国時間)、「What’s New in Microsoft Teams|April 2020 - Microsoft Tech Community - 1347929」において、2020年4月に追加されたMicrosoft Teamsの新機能について伝えた。新型コロナウイルスの影響でテレワークやリモート授業にMicrosoft Teamsを利用するユーザーが増加しており、Microsoftは早期に機能を追加することで競合のサービスよりも魅力を増やすことを狙っていると見られる。
Microsoft Teamsの主な新機能は次のとおり。
- ミーティングステージで同時に表示できる参加者の数が4名から9名へ増加。参加者の配置はユーザーの帯域幅に基づいて変更されるほか、表示する参加者の数も動的に変更して最適な会議体験を提供する(随時ロールアウトされているサービスで、場合によってはまだ表示されないユーザーもいる。随時機能は提供されていく)
- 挙手機能を追加(向こう1週間以内にロールアウト予定)
- 背景画像を変更する機能。ユーザーがアップロードした画像に切り替える機能は5月中旬に随時追加していく予定
- iOSアプリに背景ぼかし機能を追加
- iOSアプリおよびAndroidアプリに英語のライブキャプション機能を追加
- Microsoft 365ライブイベントの制限を引き上げ(イベント参加者数を最大2万名へ増加、テナント同時イベント数を50個へ増加、イベント継続時間を放送ごとに16時間へ延長)
- システムオーディオを共有するライブイベントにおいて参加者に共有しているコンテンツのオーディオデータも共有するように変更
- 主催者へすべての参加者の会議を終了する機能を追加
- 1対1の通話を録音する機能を追加
- 新しい会議ダッシュボードの導入(近々導入予定)
今回導入された新機能のうち、Web会議に関するものはこZoomで提供されていう機能に似ている。Microsoftは類似機能をそろえることで、Zoomに向くユーザーを取り込みたいと考えていると思われる。
Microsoft Teamsは、Microsoft 365など同社のサービスとの連動性の高さに特徴がある。既にMicrosoft 365 (Office 365)を使用しているのであれば、Microsoft Teamsはビデオ会議を実現するための手軽な選択肢となる。