Microsoftは4月30日(米国時間)、「Getting the May 2020 Update Ready for Release - UPDATED|Windows Experience Blog」において、Windows 10 Insider Preview Build 19041.208をリリースプレビューリングにリリースしたと伝えた。このビルドが2020年5月に公開が予定されているWindows 10の次期フィーチャーリリースになるとされている。
Microsoftは当初、今回のビルドの1つ前となる「Windows 10 Insider Preview Build 19041.207」を次期フィーチャーリリースリリースへ向けた最後のビルドになると説明していたが、一般公開する前にもう1回だけ修正リリースを実施したほうがよいと判断したとして、今回の追加リリースに至った。
Microsoftは今回のビルドの発表に合わせ、2020年5月のフィーチャーリリースでも残る問題として以下を挙げている。これらに該当する利用に当てはまるユーザーは2020年5月のフィーチャーアップデートを直ちに適用するのは避けることが推奨されている。
- Windows Mixed Realityを使っているユーザー。2020年5月のフィーチャーアップデートでは、Windows Mixed Realityは正しく機能しないケースが存在することがわかっている。この問題は2020年5月に修正を予定しており、それ以降にアップデートを検討したほうがよいと見られる。
- DISM (Deployment Image Servicing and Management)ツールを使って2020年5月のフィーチャーアップデート実行中の問題を修正しようとしても、正しいステータスが返ってこないことがわかっている。この問題は今後のサービスリリースで修正される予定であり、それ以降にアップデートを適用することが望まれる。
- 一部のアプリケーションは、ImeModeプロパティを使ってIMEモードを制御し入力効率を向上させているが、この機能は2020年5月のフィーチャーアップデートでは正しく動作しないことがわかっている。一時的に問題を回避する方法を使用するか、今後のサービスアップデートで修正が適用されるまでフィーチャーアップデートの適用を見送ることが望まれる。
特にImeModeプロパティの問題は日本語入力が影響を受けるケースが考えられる。これまで日本語の数値入力に最適化されたモードに自動的に切り替わっていた部分が、2020年5月のフィーチャーアップデートの適用後には自動的に切り替わらないようになる可能性があり、注意が必要。該当する機能を使用している場合、問題が修正されるまでフィーチャーアップデートの適用を見送ったほうがよいと見られる。