STMicroelectronicsは4月22日(欧州時間)、2020年第1四半期の業績を発表した。同四半期の業績は前年同期比で増収増益となったものの、第2四半期については自動車向け半導体の自動車産業の停滞を受け、前四半期比10.3%減の減収見通しとしている。

2020年第1四半期の売上高は前年同期比7.5%増の22.3億ドル。イメージセンサやアナログ半導体、マイコンなどの分野が堅調であったものの、車載半導体、パワー・ディスクリート製品、デジタル製品がマイナス成長と明暗が分かれたとする。

また、第2四半期の減収見通しについて同社の社長 兼 最高経営責任者(CEO)であるJean-Marc Chery氏は、「市場の需要低下、特に自動車分野における影響と、各国政府の規制による事業の継続や部瓜生などへの影響を考慮した結果、減収の見通しとした。自社のファブはすべて操業可能だが、いくつかのファブの生産能力が低下することになる」と説明しているほか、通期見通しについては、「売上高が88億ドル~95億ドルをベースに事業の展開を図っていき、下半期の売り上げについては上半期を3億4000万ドルから10億400万ドルの範囲で上回る」とするものの、2020年の設備投資計画については当初の15億ドルから10億~12億ドルの範囲に削減したとしている。