アイリスオーヤマは4月22日、2020年6月に稼働させる予定の宮城県角田工場のマスク生産能力を当初の月産6000万枚から月産1億5000万枚に増強することを決定した。
国内でのマスク生産を強化する必要があるとの判断のもと、日本政府の「国内投資促進事業費補助金」を活用する形で設備投資を拡大して実現するという。これに伴う投資総額は約30億円になるとともに、稼働時期は当初の6月ではなく7月となる見通し。
また同社では、中国におけるマスクの重要資材である不織布(メルトブロー、スパンボンド)の価格高騰による影響も考慮し、同工場内に資材製造設備も新たに導入することで内製化率を高め、中国一国に依存する供給体制を見直すことも決定したという。
なお、すでに中国工場(大連、蘇州)が月産8000万枚で稼働しており、角田工場の稼働により併せて国内向けに月間2億3000万枚のマスク供給体制が構築されるとしている。