パナソニックは4月20日、新型コロナウイルス感染の長期化と、それに伴う医療物資などが不足する状況を踏まえ、自社のリソースを最大限活用し、医療物資などの不足する物資の提供やマスクの生産などを行っていくことを明らかにした。

2020年4月20日時点での取り組みは以下の5点としている。

1. 医療物資として転用可能な物資の提供

同社が事業活動などで備蓄している、医療用手袋、医療用ゴーグル、防塵服、N95マスク、ゴム手袋など医療用に転用可能な物資の寄付を行うとする。

2. マスクの自社生産

同社コネクティッドソリューションズ社が保有し、撮像機器(業務用、民生用)や映像システム機器、情報関連機器の製造などを担当する岡山工場のクリーンルームにマスクの生産設備を導入して、主に社内向けマスクの生産に着手。外部調達を削減することで市場のマスク供給の安定化を図るとする。

3. 次亜塩素酸 空間除菌脱臭機「ジアイーノ」の医療機関への提供

次亜塩素酸を用いた空間除菌で知られる「ジアイーノ」の医療機関への寄付の実施。ただし、ジアイーノは医療機器ではないため、新型コロナウイルスなど特定の菌・ウイルスに係る疾病予防や治療の効果については検証していないとする。

4. クリーンルームの提供

5. 移動型除菌ソリューションHOSPI-mistの提供

病院での薬剤・検体などの自律搬送ロボットとして実績のある「HOSPI」に除菌剤噴霧機能を搭載し、自律移動による空間除菌ソリューションの提供を行うとしている。

なお、マスク生産については、今後は医療用マスクの生産についても検討を行っていくとしている。