Wireless City Planning(WCP)、ソフトバンク、日本信号の3社は4月20日、北九州市の北九州学術研究都市で、第5世代移動通信システム(5G)を使用して遠隔運転車両へ交差点からの危険情報を提供する応用事例に関するフィールド実証実験を3月25日に実施したと発表した。

  • 実験の概要

今回の実証実験では災害発生時を想定し、模擬交通管制システムから信号制御機まで信号情報を5Gで送信し、信号灯器を閃光信号状態(主道路に黄信号灯の点滅信号、従道路に赤信号灯の点滅信号を表示する状態)にする実験と、交差点に設置したカメラで車両を検出し、遠隔運転車両に対して交差点の危険情報(車両停止メッセージ)を5Gで通知する実験を行った。

今回の実証実験を通じて、5Gを使用した車両遠隔運転及びスマート交差点により災害時に信号交差点を起点とした二次災害の防止・減災を目指すと共に、平常時には交通インフラのスマート化による交通渋滞の低減、歩行者などの交通弱者の保護を行い、道路交通に関する自治体サービスの効率化・社会コストの低減が期待できるとしている。