サイオスの事業会社であるサイオステクノロジーは4月8日、米DataStaxが提供するApache Cassandraを中核にした分散データベース「DataStax Enterprise」の日本国内におけるライセンス販売および導入運用サポートサービスの提供を開始したと発表した。
近年のビッグデータ利活用においては、データの柔軟性や即時性だけではなく耐障害性、応答性能、可用性など、より拡張性の高いデータベースが必須となっており、大規模データの高速処理が可能なNoSQL型のデータベースとしてApache Cassandraの利用が増加する一方で、オープンソースであるApache Cassandraを商用サービス基盤として採用する際の品質を担保するソリューションはこれまでなかったという。
GAFA、Uber、Airbnbなどに代表されるAPI(Application Programming Interface)を介したパートナーやユーザーとの連携、あるいはAPIエコノミーで新規ビジネスを創出する企業やサービスなどは、世界的に見ても米国で先行して立ち上がっており、サイオステクノロジーでは日本市場におけるAPIエコノミー需要に応えるため「APIエコシステムデザイン支援」サービスを2017年から展開している。
今回、DataStax Enterpriseを採用する事業者向けにデータベースの設計、開発、運用をトータルでサポートするソリューションを提供することで、APIを通じて集積されるデータの利活用促進およびAPIを活用したデータ収集から集積、解析、利活用までをワンストップでサポートする体制が整う。
DataStax Enterpriseは、Apache Cassandra上に構築された無停止運用を可能とするすべてのノードがアクティブな分散データベース。
主な特徴として、パブリッククラウド、オンプレミスなど利用環境を問わず、高速かつ拡張性に優れたデータのハンドリングを実現しているほか、容易な操作性や自動化で初心者のDBA(Database Administrator)やDevOps要員でも熟練者のような運用管理を可能としている。また、年単位・ノード単位のサブスクリプション形式で提供し、運用まで一貫したサポートも提案可能としている。