LINEは4月7日、「LINE」の利用動向に関するレポートを公開した。LINEでは、これまで緊急時・大規模災害発生時には被災エリアでメッセージ送受信量が急激に増加するなど、暮らしの変化に合わせてコミュニケーションにも変化が見られる傾向があり、現在は深刻化している新型コロナウイルス感染症の影響により、LINEでのコミュニケーションにも顕著な変化が見られたという。
今回、新型コロナウイルスの影響により、臨時休校の措置がとられ、リモートワークや外出自粛などソーシャルディスタンスの傾向が高まった3月と、それ以前の2月の利用データを比較し、その利用動向の動きをまとめた。 3月以降の臨時休校やリモートワーク、また外出自粛などの影響を受け、LINEでのグループコミュニケーションが急激に活発となっており、グループコミュニケーションでやりとりされるメッセージの総数(テキスト、スタンプ、画像の送信数合計)は前月比で29%増加、特にグループ通話の利用回数は全世代での利用が増加し前月比で62%増加したという。
臨時休校の措置がとられてからは10代のLINEの利用が大幅に活性化し、3月のスタンプ送信数は全体で前月比21%増加したのに対して10代では同65%増加し、ビデオ通話送信数は全体で同34%増加したのに対して10代では同80%増加した。
新型コロナウイルス感染症に関する最新状況を掲載しているLINE NEWSでは2月末以降、ニュース記事をLINEのトークへとシェアする動きが全世代で増加しており、特に休校要請があった2月27日においては前日比1.5倍のシェアがあったという。
各地で外出自粛の措置がとられた3月末の週末(3月27日~3月29日)においてはすべての年代でLINE NEWSの利用が急増し、3月のPV数も過去最高の140億超となったほか、LINE NEWSでは3月の月間アクティブユーザー数は7100万人超となり、過去最多を記録した。
また、東京都の外出自粛要請があった3月25日は「新型肺炎」「コロナ」を含むキーワードの検索数が急増し、10代においては前日比5倍、20代においては同4倍、30代以上で同2倍以上の検索数となり、3月25日以降も引き続き同様のキーワードで検索が増加中となっている。このことから、政府からの外出自粛要請以降、新型コロナウイルス感染症に対する意識が急激に加速したことが伺えるという。