ヤフーは4月3日、同社が提供する事業者向けサービス、データソリューションにおいて、新型コロナウイルス感染症対策としての外出自粛の影響分析などに役立ててもらうことを目的に、同社で保有するデータをもとにした東京23区への来訪者数(推計値)などの日次データをオープンデータとして公開した。

週末の外出や近隣県との往来自粛の呼びかけを受け、ヤフー・データソリューションでは3月30日に3県(埼玉県、千葉県、神奈川県)から東京都への来訪者数(推計値)の変化を調査したレポートを公開。外出や往来の自粛要請は感染が拡大している東京都を中心にこの先も続く可能性が高いと考えられることから、外出自粛の効果・影響の分析などに広く活用してもらうことを目指し、来訪者数などのデータをオープンデータとして公開した。これらのデータは「出典:ヤフー・データソリューション」と明記すれば、自由に利用できる。

同データは、東京23区を対象に区ごとに区外からの日次の来訪者数と居住者の人数を推計したもの(来訪者数の減少率を出すためには、平時基準日を設けて比較計算いただく必要があります)となり、4月2日分までのデータを公開し、4月6日に4月3日~5日分のデータを追加する予定(4月7日以降の更新予定については未定)だという。

なお、同データはYahoo! JAPANが提供するアプリ上で位置情報の提供に同意したデータを元に同社が推計したものとなる。今回、公開したデータを含め、ヤフー・データソリューションはユーザーのデータを統計データとした上で、分析から判明したことを提供するサービスであり、個人を識別できるデータ(パーソナルデータ)については、ユーザーから新たに同意を得ない限り外部に提供することはないという。