シスコシステムズは4月1日、情報・システム研究機構 国立情報学研究所(NII)の協力を受け、全国の大学・短期大学・高等専門学校に対して、遠隔授業のための基盤としてシスコのウェブ会議システム「Cisco Webex」を180日間にわたり無償で利用できる高等教育機関特別支援プログラムを提供すると発表した。受付は、4月6日から開始する。申し込み問い合わせ先はこちらを参照。

現在、新型コロナウイルス感染症拡大が大きな社会的な課題となる中で、大学などでは新年度を迎えるにあたり、学生および教職員の感染リスクを低減しつつ、カリキュラムに沿った学修機会を確実に提供していくことが求められており、その有効な手段として遠隔授業への関心が高まっているという。

NIIでは、大学共同利用機関として従来から学術コミュニティ全体の研究・教育活動に必須となる最先端の学術情報ネットワーク(SINET)、学術認証、クラウド利用支援、学術コンテンツ流通、セキュリティ運用連携サービスなどの事業を展開している。

今回、遠隔授業を実施する基盤を喫緊に必要とする大学などを支援するためシスコに協力を要請し、Cisco Webex高等教育機関特別支援プログラムを提供することになった。

同プログラムでは、ゼミや研究室など多人数でのディスカッション向けのCisco Webex Meetings、1対Nのオンラインクラスを想定したCisco Webex Events、グループディスカッションを想定したCisco Webex Teamsなどを包含したライセンスを無償で提供する。

ノートパソコン、スマートフォン、タブレットなど、さまざまなデバイスが利用可能で離れた場所からでも授業を行うことができ、教材や資料の共有もできるクラウドサービスとして提供する。さらに、従来の無償支援と異なり、シスコ製のビデオ専用端末を組み合わせることができるため、既存の設備を最大限に活かした遠隔授業が可能になる。