Google Chromeチームは3月26日(米国時間)、「Chromium Blog: Chrome and Chrome OS release updates - Thursday, March 26, 2020」において、Chrome 82のリリースを中止すると発表した。代わりに、Chrome 83のリリースを3週間前倒しして実施すると伝えた。
Googleはスケジュールを見直すとして、現在リリースエンジニアリングを停止しており、今週にもこの新しいスケジュールに従ってCanary、Dev、Betaチャンネルでの配信を開始するとしている。
安定版来週に復帰が予定されており、そこで緊急の脆弱性などの修正も含んだChrome 80の配信が行われる見通し。次のバージョンとなるChrome 81のリリースは4月7日に、さらに次のバージョンとなるChrome 83のリリースは2020年5月中頃のリリースが予定されている。
Google Chromeのリリーススケジュールは「Chromium Dash」で確認できる。たしかに、リリーススケジュールからバージョン82が削除されており、81の後に83のリリースが予定されていることがわかる。なお、Chrome 82のリリース中止の原因が新型コロナウイルスであることも、Chromium Dashに説明が記載されている。
Microsoftは前日、Chrome 82のリリースを一時的に中止したGoogleの動きに合わせて、Chromiumベース版Microsoft Edgeリリースの一時停止を発表している。Googleが新たなリリーススケジュールを発表したことで、Microsoftも同じようにリリースエンジニアリングを再開するものと見られる。