Microsoftは米国時間2020年3月26日、PowerShell 7.1.0 プレビュー1をリリースしたことを公式ブログで明らかにした。Windows版(Windows 7/8.1/10、Windows Server 2008 R2/2012/2012 R2/2016/2019)やmacOS版(バージョン10.13以降)、Linux版(Red Hat Enterprise Linux/CentOS 7以降/Fedora 29以降/Debian 9以降/Ubuntu 16.04以降/openSUSE 15以降/Alpine Linux 3.8以降)向けバイナリーはGitHubのリリースページからダウンロードできる。本バージョンは.NET 5 プレビュー1でビルドしているため、検証にとどめるべきだが、今回からARM版Windows用バイナリーも用意された。
PowerShellの成果物の検出やインストール、更新、および公開するためのコマンドを含むモジュール群であるPowerShellGetはWindows 10標準環境ではバージョン1.0.0.1(Get-Moduleでバージョン2.2.3に更新可能)だが、公式ブログでMicrosoftはPowerShell 7.1.0と共にPowerShellGet 3.0の開発を進めると説明した。最初のプレビュー版は2020年3月下旬のリリースを予定している。
この他にもPowerShell 7.1.0には多くの機能実装を予定しており、Jupyter NotebookのサポートやPowerShellでMarkdown記述をサポートするplatyPSを取り込み、インストールやアップデートの簡略化を目指す。さらにPowerShellに付属する各種モジュールの分割や、メモリー使用量の軽減、起動時間の短縮するために.NETアセンブリへの依存関係軽減を見直すと同社は説明した。
PowerShell 7.1.0は.NET 5のリリース予定日である2020年冬から1~2週間以内にリリースする予定だ。
阿久津良和(Cactus)