キヤノン IT ソリューションズ(キヤノン ITS)は、ebMSv3手順に対応した電子部品業界向けのEDI通信ソフト「EDI-Master B2B for ebMSv3-Client」を、4月7日より販売開始すると発表した。価格は18万円(税別)。
ebMSv3(ebXML Messaging Service Version 3.0)手順は、UN/CEFACT(貿易簡易化と電子ビジネスのための国連センター)および OASIS(構造化情報標準促進協会)により制定されたインターネット上の企業間取引のためのメッセージ仕様。EDIは、コンピュータ・ネットワークを介して電子的に、受発注、物流、決済などのビジネス文書をやりとりすること。
2024年のINSネット(ディジタル通信モード)提供終了にともない、電話回線を使った従来型EDIを利用している企業は、インターネットEDIへの移行が必要で、電子情報技術産業協会(JEITA)では、ebMSv3手順への移行を第一に推奨している。
「EDI-Master B2B for ebMSv3-Client」は、ebMSv3手順に対応したインターネットEDIを実現する通信クライアント製品。「EDI-Master シリーズ」の運用管理スケジューラやトランスレータとの連携もできる。
なお、同社では1カ月の評価版の提供の申し込みを同社サイトで受付ている。
今後、キヤノン ITS は「EDI-Master シリーズ」を中核とするED ソリューション事業で、2025年までに年間売上高25億円を目指す。