LLVMプロジェクトは2020年3月24日(米国時間)、「[llvm-announce] LLVM 10.0.0 Release」において、LLVMコンパイラインフラストラクチャの最新版となる「LLVM 10.0.0」の公開を伝えた。LLVM 10.0.0の主な変更点は次のページにまとまっている。
- LLVM 10.0.0 Release Notes
- Clang 10.0.0 Release Notes
- Extra Clang Tools 10.0.0 Release Notes
- lld 10.0.0 Release Notes
- Release Notes 10.0 - Polly 10.0-devel documentation
- Libc++ 10.0.0 Release Notes
最新バージョンは、次のページからダウンロードできる。
LLVM 10.0.0の主な注目点は次のとおり。
- ClangにおいてC++コンセプトをサポート
- Clangのデフォルト動作をこれまでの別プロセス状態からインプロセスへ変更
- Windowsのセキュリティ機能であるWindows Control flow guard (CFG)に対応
- プロセッサコアおよび機能への対応追加
LLVMプロジェクトは半年ごとにメジャーリリースを実施している。今回のバージョンでも引き続き各種改善やパフォーマンスの向上、細かい機能の追加などが行われている。LLVMは比較的後発のコンパイラインフラストラクチャであり、扱いやすいエラーメッセージなどから多くのベンダやプロジェクトでデフォルトのコンパイラとして利用されている。