ルネサス エレクトロニクスは3月24日、24ビットΔΣA/Dコンバータ(ADC)内蔵32ビットマイコン「RX23E-A」のスタータキット「Renesas Solution Starter Kit(RSSK) for RX23E-A(RX23E-A用RSSK)」の一般提供を開始したことを発表した。
RX23E-Aは、補正なしで0.1%精度を実現できる高精度アナログ・フロント・エンド(AFE)を内蔵した産業用IoTセンサ機器向けの1チップデバイス。同社では同評価ボードは、部品選定、基板設計、実装の面で、RX23E-AのAFE評価に適した基板設計を行うことで、、24ビットΔΣADCの正確な特性評価が可能となるため、アナログ開発の特別なノウハウを不要にすることができると説明している。
また、はんだ付けなしで各種センサを簡単に接続できる差し込み式端子台や熱電対(温度センサ)用コネクタ、熱電対計測に必要な基準接点補償回路も実装しており、Web経由で熱電対および重量計測用のアプリケーションノートを参照することで、すぐに評価を開始できるため、IoTセンサ機器の開発期間を短縮することができるようになるともしている。
さらに、評価ボードにはエミュレータ接続も可能なため、ユーザーのアプリケーション開発も行うことができるとするほか、電源もUSB給電のため、PCのみで評価やソフトウェアの開発も可能。RS485やCANのドライバICも、評価ボードに搭載済みであり、産業ネットワークに対応したアプリケーション開発にも活用することができるとしている。