トレンドマイクロは3月19日、サイバー攻撃の事前予防と事後対処を実現するSaaS管理型の法人向け総合エンドポイントセキュリティサービス「Trend Micro Apex One SaaS」を、3月25日より提供開始することを発表した。
同サービスは、Apex OneをSaaSとして提供する法人向け総合エンドポイントセキュリティサービス。クラウド上にあるトレンドマイクロが提供する管理サーバを用いて企業や組織のエンドポイントを保護。ユーザは管理サーバの構築が不要なため、迅速にセキュリティサービスを利用できるとしている。
同サービスの提供基盤をトレンドマイクロが最新の状態に保つことに加え、管理サーバおよびエンドポイントにインストールしているApex One SaaSエージェントは最新バージョンへ自動でアップデートされるため、運用管理の工数を削減できるという。テレワークにおいても、社内外のエンドポイントを一元的に管理することでセキュリティポリシーの均一化をはかることが可能だという。
サイバー攻撃の事前予防として、実績のある技術と機械学習型検索などに加え、脆弱性を悪用する攻撃を防ぐ仮想パッチ、アプリケーションの起動を制御するアプリケーションコントロールなど様々なセキュリティ機能を提供する。
万が一脅威がユーザ環境に侵入した際には、根本原因を特定してインシデントの調査、対処を行う機能を提供し、インシデントの調査ではユーザ環境内の被害端末を可視化することで被害範囲を特定するということだ。
また、同社が提供するクラウドアプリケーション向けセキュリティサービス「Trend Micro Cloud App Security」との連携機能を新たに搭載し、サイバー攻撃の侵入から拡散までの把握をより簡単にしている。また、メールを起因とする侵害の対処を迅速かつ容易に行うための連携機能の追加を2020年下半期に予定しているということだ。
Trend Micro Apex One SaaSは3月23日より受注を開始し、提供開始は3月25日。参考標準価格は年額5,990円(税別)。