米ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)は3月10日(現地時間)、通信事業者向けにオープンな5Gネットワーク構築と展開を支援するas-a-Serviceとして提供される新しいポートフォリオを発表した。

同社が提唱するエッジからクラウドまでのプラットフォームをas-a-Serviceとして提供する戦略は、通信事業者が計画しているコアとエッジ、Wi-Fi 6により実現するサービスに適した5Gコアのためのクラウドネイティブなソフトウェアスタックを活用することで、通信事業者による5Gがもたらす機会の事業化を支援する。

これらの製品とサービスのポートフォリオは、キャリアグレードのインフラとモジュール構造のソフトウェアコンポーネントが組み合わされた、オープンかつ相互運用性を備えたプラットフォームの上に構築され、通信事業者によるさらなる自動化の推進、俊敏性の改善、自社のコアやエッジを通じて、一般企業への新しい5Gサービス展開の迅速化を実現するという。

具体的にはオープンで、クラウドネイティブ、コンテナベースのソフトウェアスタックであるHPE 5G Core Stackにより、新しい5Gサービスを加入者や企業のお客様に迅速に提供するために必要なコアネットワーク機能を通信サービスの顧客に提供。

同スタックはクラウドネイティブのコンテナ化された5Gコアネットワークソフトウェアスタックで、従来世代のネットワークとシームレスに統合できると同時に、5G規格の今後の進歩にも対応。また、通信事業者のコアとエッジ向けに提供する検証済みの設計に基づき、ソフトウェアとハードウェアを統合したプラットフォームであり、従量課金制で運用サービスを柔軟な形態で採用できるHPE GreenLakeを通じてas-a-Serviceとしてサポートされる。

さらに、Virtual Radio Access Network(vRAN)とMulti-access Edge Computing(MEC)を実現し、専用に構築したこれらの製品とサービスはセルラーネットワークのエッジにおいて、ITサービス環境を通信事業者に提供する。

加えて、Air Pass Wi Fi/5GローミングとAir Slice SLA管理機能などを持つAruba Centralサービスにより、通信事業者からWi-Fiに接続されたユーザーやIoTデバイスへのシームレスなアクセスを実現し、人々、デバイス、さまざまなモノの相互連携を通じて成果を生み出す企業のエッジへの5Gサービス拡張を支援する。

HPE 5G Core StackがHPE GreenLakeを通じて従量課金モデルで2020年下半期に提供開始を予定している。