Visual Studioエンジニアリングチームは3月16日(米国時間)、「Visual Studio Code Docker extension 1.0 - Better than Ever!|Visual Studio Blog」において、Visual Studio Code向けエクステンションDockerの最初のメジャーリリースとなる「Visual Studio Code Docker extension 1.0」を公開したと伝えた。

このエクステンションを使うことで、Dockerイメージのビルド、コンテナ内アプリのデバッグ、コンテナやイメージにおける開始・停止・インスペクト・削除といったアクションを実施するための操作が簡単に行えるようになる。

このバージョンでは、Pythonを使用したデバッグエクスペリエンスが提供されているほか、DjangoおよびFlaskアプリの特定の機能のサポートも提供されている。また、Pythonおよび.NET Coreを使用している開発者に対し、Node.js開発者が使っているCompose機能と同様の機能も提供する。

「Docker 1.0」の主な新機能または変更点は次のとおり。

  • Dockerファイルをワークスペースに追加する時に、DjangoまたはFlaskを選択できるように機能を追加
  • Compose.ymlまたはDockerfileのサポート強化
  • Dockerfileを使ったNode.js、Python、.NET Coreでの統合デバッグ機能の実現
  • Dockerコマンドのカスタマイズ機能の追加
  • 複数のコンテナまたはイメージを使用する機能に対応(コンテナの開始、停止、イメージの実行、削除などのコマンド実行時に複数のコンテナまたはイメージを選択する機能はこれまでユーザーから要望の多い機能の1つだった)
  • WSL 2 (Windows Subsystem for Linux version 2)のサポート強化
  • Node.js、Python、.NET Core向けタスクベースデバッグにおいて、docker buildおよびdocker runシナリオのカスタマイズが可能なように変更
  • 公開されたポートでブラウザを開くための「Open in Browser」メニューをコンテナツリービューに追加
  • 複数のプロジェクトが存在する場合により操作しやすくなるように調整
  • docker buildを実行する時に最新のイメージを取得するように変更
  • Dockerエクステンション 1.0 for Visual Studio Code

    Dockerエクステンション 1.0 for Visual Studio Code

2020年5月または6月ごろに公開が予定されている次期Windows 10フィーチャーアップデートには、WSL 2 (Windows Subsystem for Linux version 2)が正式機能として搭載される見通し。WSL 2ではDockerを利用でき、Visual Studio CodeからWSL 2で動作するDockerを使った開発が可能になる。