TKResearchは、中国国内において体外診断用医薬品として利用されているイムノクロマト法を用いた全血もしくは血清中のIgM抗体とIgG抗体を測定する新型コロナウィルス(COVID-19)測定キットを研究試薬「COVID-19 IgG/IgMイムノクロマトキット」として発売した。

同キットは全血20μL、血清/血漿10μLで15分程度で判定することができ、判定結果については目視でできるものとなっている。

中国での臨床試験では5施設447検体を用いて、臨床的に新型コロナウイルスと確定された患者126検体中110検体で陽性(陽性率87.3%)、陰性患者62検体中62検体で陰性(特異性100%)という臨床成績となっており、ほかのコロナウイルスやインフルエンザウイルスなどに対する抗体には反応しないこと、一般的に使用されている抗ウィルス薬の影響なども確認済みだという。

なお、同社では、体外診断用医薬品メーカーであるイムノ・プローブと共同で日本国内における体外診断用医薬品としての開発もスタートさせたとしている。

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    COVID-19 IgG/IgM イムノクロマトキットの概要 (出所:TKResearch)