日立ソリューションズ・テクノロジーは3月12日、多様なモノの情報を繋ぐという「IoTデバイス開発ソリューション」を提供開始した。エッジコンピューティングを実現するIoTデバイスを、仕様提案から開発、検証、製造、品質保証、保守サポートまでワンストップで提供するものであり、価格は個別見積。
新ソリューションにおける開発では、IoTデバイスに必要となる上位システムとのインタフェースを考慮し、流れるデータの帯域や処理速度について最適な仕様を提案の上、ハードウェア及びソフトウェアを設計、開発するという。
また、電子部品のEOL(End of Life)や自然災害による電子部品メーカーの被災などによりIoTデバイスの長期供給が困難な状況でも、同ソリューションで部品の変更設計などを対策し、ユーザー企業のIoTデバイスの長期供給を実現するとしている。
同ソリューションの特徴として同社は、仕様提案・仕様検討・設計・開発・保守に至る高品質なモノづくりのワンストップ対応、ユーザー企業のシステムに最適な仕様提案、ハードウェア開発及びソフトウェア開発の一括対応、同社の最新技術の実装、高信頼性、長期供給及び保守サポートの6点を挙げる。
ワンストップ対応に関しては、設計開発委託先及び製造委託先を1社にまとめることにより、ユーザー企業の管理コストを低減するという。
仕様提案については、ユーザー企業のシステム構成やシステム仕様を考慮したIoTデバイスの仕様を提案するとのこと。
一括対応に関しては、基板設計や、論理設計から筐体の構造設計までのハードウェア開発技術と、OSのポーティングからアプリケーションソフトまでのソフトウェア開発技術を保有しているという。
最新技術の実装については、AI(人工知能)/ディープラーニング、多言語音声認識・音声合成、生体センシング製品開発で培ったセンサー活用技術などの最新技術を実装するとしている。
高信頼性に関しては、設計段階での品質の作り込みや各種信頼性試験のノウハウを保有しているという。
長期供給と保守サポートについては、EOL電子部品変更による変更設計対応及び、設計資産の長期保管を挙げている。