JR東日本スタートアップとコネクテッドロボティクスは、駅そば自動ロボットによる店舗効率化を目指し、3月16日より、「JR 東日本スタートアッププログラム 2019」で採択された「調理ロボットサービス」の実証実験を開始した。
この実証実験では、、JR中央線の東小金井駅構内にある立ち食いそば店「そばいち nonowa東小金井店」にて、コネクテッドロボティクスが開発したそばロボットを活用し、生そばを自動で行うもの。
てぼ(そばを茹でる際に利用するザル)に生そばをセットし、スイッチを入れると、ロボットが自動で茹で、洗い、締め作業を自動で行う。スイッチは、てぼを3つセットしたトレイを作業台の端に押し付けると入る仕組み。茹で時間はおよそ100秒。完成は冷たいそばなので、温める場合は人が行う。
今回そばロボットを活用することで、店舗全体の約8時間分程度、従業員約1人分の作業量を代替することができ、人手不足の解消・従業員の負担軽減を実現し、安定した美味しさを提供していける。
「そばいち」を運営している日本レストランエンタプライズ 代表取締役 日野正夫氏は、ロボットを導入する背景として飲食業界の人手不足もあるが、茹でるという工程は味を決める重要な工程のため、常に高品質なそばを提供できる点もメリットだとした。
また、今回の茹で工程だけでなく、今後は他の工程も自動化していきたいとした。
今回、ロボットを開発したコネクテッドロボティクス 代表取締役 沢登哲也氏によれば、ロボットの製作には3カ月ほど要したという。そして同氏は、今後は食券の自動販売機と連動してスイッチが入るような仕組みも考えていきたいと語った。
実証実験は4月15日まで行う予定で、ここで出た課題を解決して実用化につなげる予定だ。