Visual Basicユーザは.NETチームの発表に注意したほうがよいかもしれない。.NETチームは3月11日(米国時間)、「Visual Basic support planned for .NET 5.0|Visual Basic Blog」において、.NET 5.0におけるVisual Basicのサポートについて発表した。これによると、.NET 5ではVisual Basicのサポートが提供されるが、それ以降のバージョンに関してはサポートできない状況になる可能性があるという。

.NETチームは記事の中で次の内容を説明した。

  • Visual Basicは.NET 5でクラスライブラリ、コンソール、Windows Forms、WPF、ワーカーサービス、ASP.NET Core Web APIがサポートされる(.NET Coreの初期バージョンではクラスライブラリとコンソールのみがサポートされており、そこから比べるとサポート対象が広がっている)。
  • Visual Basicはすでに言語としての開発が終了しており、今後言語として進化する予定はない。
  • .NET Coreの将来の開発で言語の変更が必要になるような状況になった場合、Visual Basicはサポートされない可能性がある。ただし、Windowsがサポートされている限り.NET Frameworkの提供は行われるので、.NET Frameworkがサポートする範囲内でVisual Basicを使い続けることができる。
  • Visual Basic support planned for .NET 5.0|Visual Basic Blog

    Visual Basic support planned for .NET 5.0|Visual Basic Blog

MicrosoftはVisual Basicのサポートを終了するとは説明していない。しかし、Microsoftは既に数年前からVisual Basicの開発を終了しており、プログラミング言語としての開発のパワーはC#へ注いでいる。現状では、.NET 5までは前述した機能の範囲内でVisual Basicのサポートを打ち出しているが、それ以降のバージョンではどうなるかわからないという態度を取っている。

現在のままであれば、あと数年はVisual Basicを使い続けることが可能だと思われるが、.NET 5以降バージョンでは.NET Frameworkまたは変更が入る前の.NETでのみVisual Basicが利用できるようになる可能性があり、注意が必要。Visual Basicに関する情報は積極的に発信されていないが、Visual Basicを使っている場合は.NETチームの発表に注目しておくなど、情報収集に努めておくことが望まれる。