インターネットイニシアティブ(IIJ)は3月13日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、急速にニーズが増えている在宅勤務およびテレワークを実現するリモートアクセス環境を2020年5月末までの期間限定で無償提供すると発表した。

  • リモートアクセス環境のイメージ

同社は通常、「IIJ GIOリモートアクセスサービス」や「IIJフレックスモビリティサービス」によって安全なリモートアクセスを提供している。しかし、これらのサービスを使って環境を構築すると通常1~2カ月かかるため、今回は緊急時の応急対策として、即日リモートアクセス環境を構築できる企業向けルータ「SEIL」を提供する。

SEILでは、接続認証としてアカウントIDとパスワードによる認証を利用する。1台で同時に50接続のリモートアクセスが可能であり、許可する接続はリモートデスクトップ(RDP)のみに制限することで安全なテレワーク環境を実現する。RDP接続時に接続元のローカルPCへのデータコピーを制御することも可能。

今回、企業向けルータ「SEIL」に加え、「IIJ SMF sxサービス(SEILのマネージメントサービス)」「初期設定作業(L2TP/IPsecでのVPN接続に必要な設定、アカウント情報登録)」「ローカルへのデータコピーを制御するレジストリ変更手順書」を提供する。

ユーザーは、「NTT東日本もしくは西日本のフレッツ回線(ファミリー・マンションタイプ)」「プライベートIPアドレス(1つ)」「PPPoEセッションの空き(1セッション)」が必要。

無償提供のため、サポートが必要なユーザー対しては、有償のオプションメニューを別途用意している。