11日、Microsoft公式ブログのひとつJapan Windows Blogに"社内緊急対策のためのPower Platformテンプレート"をリリースしたことが掲載された。

Microsoftのローコーディング業務アプリケーション構築プラットフォーム「Power Platform」では、ビジネスアプリ構築のPower Appsやワークフロー構築Power Automateなどローコードで業務アプリケーションを手軽に作成できる。Microsoft Officeとの親和性も高く、既存のアセットの活用もしやすい。"メールで自分宛に簡単にメモを送る" "上司からメールを受信したらプッシュ通知を受け取る"など数回のクリックで実現できる手軽なものから高度な組み合わせまでテンプレートも充実している。

同社のPower Platform製品チームは、新型コロナウイルス(COVID-19)への対策にユーザーが自社内でコミュニケーションを円滑に進めるためのテンプレート作成チームを3月2日に発足。Power Apps、Power Automate、Microsoft TeamsとSharePointを用いたセットを作成し、在宅勤務、有給休暇の連絡など組織内での情報共有や可視化を素早く行えるテンプレートとして公開している。アプリでは、新しい社内報が投稿されたらユーザーに通知され、厚生労働省の最新情報など新型コロナウイルスに関する情報の入手やPower BIを用いた在宅勤務者のユーザー数と場所の可視化などが可能になる。アプリはWeb、モバイル(iOS、Android)、Microsoft Teamsで実行できる。

  • 地域別在宅勤務状況の画面(公式ブログより)

    地域別在宅勤務状況の画面(公式ブログより)

公式ブログには、テンプレートのZipファイルとともに図版とリンクをフル活用したチュートリアルが掲載してあり、必要な環境や権限を持つユーザーは手順をもとにシステムを構築できる。なお、Power Platform製品チームはリリースはまだ始まりの一歩で今後も新しい機能を追加し、すべての組織で利用できるよう支援を継続する旨を記している。